接客業はストレスがたまりやすい!?どうやって乗り越えればいいの?

ストレス

ストレスが多い現代社会において、人々が最もストレスを感じやすいのは「人間関係」だとされています。そのため、毎日大量の人間を相手に仕事をする接客業の人は、何かとストレスが溜まりやすいと言われています。

接客業の人が感じやすいストレスには、どんなものがあるのでしょうか。また、それらのストレスをどうやって乗り越えれば良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

接客業にはどんなストレスがある?

よく「接客に正解はない」と言われます。どれだけ精密で詳細なマニュアルがあったとしても、マニュアル通りに接客を行うことが必ずしも正しいとは限りません。お客さんによって好きなコーディネートや似合うものはさまざまですし、言葉や態度の受け取り方も千差万別です。知識だけでなく、お客さんの心を惹きつけるセールストークも求められます。

また、お客さんの中には圧力をかけているかのような態度を取る人もいれば、店員さんに命令するような人、無理難題を要求してくる人もいます。このような難しいお客さんにも配慮しながら接客しなくてはならないため、どうしてもストレスが溜まりやすくなってしまうのです。他にも、接客業のストレスとしては「売り上げになかなかつながらない」「立ち仕事がきつい」「拘束時間が長い」「人間関係」などがあります。

まずは、接客業の4大ストレスとも言われるものから具体的に見ていきましょう。

お客さんに関するストレス
接客はサービスや商品を提供する以上に気遣いが求められるため、気疲れが最大のストレスに
例)クレーマー、注文が面倒、何かと絡んでくる、オーダーミスを店員のせいにする、何も買わずに長居する
プライベートなら関わりたくないような人とも、仕事では関わらなくてはならない
拘束時間が長い
一般的な会社は1日8時間勤務だが、接客業は店舗の営業時間に従って働く
不規則な労働時間が睡眠サイクルを崩し、自律神経の乱れや心身の不調を招くことも
シフトがうまく組めない場合、拘束時間が長くなりサービス残業になったり、残業代にならないような時間が多くなったりする
お客さんがこない時間が長いと、時間が過ぎるのが遅く感じる「暇疲れ」も
休みが取りにくい
長期連休の出勤、年末年始の出勤はもちろん、そもそも年間休日が少ない
一般企業と比べると年間20〜30日近く少ないことも珍しくなく、まるまる1ヶ月ぶん休みが少ない
さらに、土日休みが少ないので友人や恋人と休みが合わず、プライベートが充実しにくい
給与が安い
特にアパレルでは、自腹で洋服を買い続けなくてはならず出費がかさむことも
美容師の場合、普段使うハサミが自腹というように、自腹で賄わなくてはならないものが多い
業界全体として売上の利益がとれていないため、そもそもの給与が低い
ボーナスや手当などがつかない企業も少なくない

接客業で最も多いとされるストレスは、お客さんに関する「気疲れ」のストレスですが、一般企業と比べて拘束時間が長くなりやすい、土日や大型連休などに休みがとれないといったことも大きなストレスになります。また、このように大変な業種でありながら、ボーナスや手当がなく給与が少ない、その割に自腹で賄わなくてはならないものが多い、というように金銭的な余裕がないこともストレスを増加させてしまいます。

また、接客業は基本的に立ち仕事です。慣れるまでは大変だと感じる人も多く、仕事が終わったら足が痛くてむくんでしまうということも少なくありません。企業によってはヒールを指定されている場合もあり、肉体的な負担からストレスを感じやすいです。さらにアパレル業では同性どうしの職場や少人数性の職場が多く、年齢差もあまりないのが基本なので、スタッフ間の人間関係で悩む人も多いようです。

接客業でストレスがたまりやすい人もいる?

ほとんどの職業がそうであるように、接客業にも個人の性格や個性によって向き不向きがあります。例えば、接客業でストレスを感じやすい人の特徴として以下のような性質が挙げられます。

考えすぎてしまう人、感受性の強い人
お客さんの何気ない一言も、あれこれ気になってしまう
自分が悪かったのかと、自分を責めすぎる
嫌なことがあったとき、いつまでも引きずってしまう
プライドが高く、自己主張が強い人
接客業では、お客さんの欲しいものや求めていることを提供するのが仕事
自己主張が強いと、相手の価値観と違うものを押しつけてミスマッチしてしまう
クレームが起こったときも、一方的に相手が悪いと決めつけたり、謝らなかったりしてトラブルが悪化してしまう可能性も
自分の思い通りにならないとストレスが溜まってしまうタイプの人は、接客業では大きなストレスを抱え込みやすい
マイペースな人
相手のペースや動きに合わせて接客しなくてはならないので、マイペースに仕事をする人には向かない
会話しながら商品を決めていく人、おすすめを聞きたい人、時間がない人など相手に合わせて動かなくてはならない
マイペースな人は相手に合わせるのが苦手なので、ストレスを感じやすい

上記のような性質に必ずしも当てはまらない人でも、失敗を重ねたり、ストレスを感じることが多かったりするとついつい「自分は接客業に向いていないのかも」と思ってしまいがちです。そんなときは、以下のようなチェックリストを試してみましょう。

  • 出勤するとき、「お客さんが少なければいいのに」と思う
  • 初対面の人と会話が盛り上がった経験は、ほとんどない
  • 人の表情や立ち居振る舞いから気持ちを察するのが苦手
  • 逆に気持ちを察しすぎて、何をすれば一番良いのか考えすぎて疲れてしまう
  • お客さんの言葉をすべて間に受け、受け止めすぎてしまう
  • 同時に何かしようとすると、どれかを忘れてしまうことがよくある

当てはまる項目が多い場合は、接客業には向いていないかもしれません。自分の状況や気持ちと考え合わせ、もう一度本当に接客業がしたいかどうかよく検討してみましょう

接客業のストレスはどうやって対処すればいい?

接客業の人がストレスを溜め込まないためには、「流れ作業に徹する」「お客さんに対して割り切る」「休日はしっかり休む」「気分転換の方法を見つけておく」「ノルマや売り上げに振り回されすぎない」という5つのポイントがあります。最後に、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

接客業のストレス対処法①:流れ作業に徹する

接客業はどうしても「心をこめた対応」が求められる傾向にありますが、時には流れ作業と割り切って対応した方がうまくいくケースもあります。相手に気を遣ったり、様子を伺ったりしても上手く行かないというときは、あえて流れ作業に徹してしまいましょう。もちろんこのときも仏頂面でなく、笑顔は忘れないのがポイントです。

また、仕事のときだけ自分の中に「別人格」を作ってしまうのも一つの手です。つまり、「仕事モードの自分」と「プライベートモードの自分」を完全に切り分け、仕事で感じるストレスを本来の自分自身から切り離してしまうのです。普段は人見知りの人でも、仕事中は大きな声を上げるのと同じように、完全に別人格を作って演じるとストレスを感じにくくなるかもしれません。

接客業のストレス対処法②:お客さんに対して割り切る

どんなに良いお店であっても、接客業をしている以上は理不尽なお客さん、悪質なクレーマーはまず避けられません。前もって「中にはそういうお客さんもいる、それは仕方ないことだ」と割り切って心の準備をしておくだけでも、ストレスを抑えることができます。

あまりに理不尽な言いようのお客さんや、悪質なクレーマーに対しては「精神年齢が低い子どもなのだ」「言葉が通じない宇宙人なのだ」というように、自分の頭の中でだけキャラクター設定してしまい、相手を人間だと思わず感情を入れないで接客すると、モチベーションを左右されずに済むでしょう。

また、あまりに悪質なクレーマーの要求で店側は全く悪くないという場合は、謝らなくても構わない場合があります。悪質なクレーマーの場合、悪くないのにお店側が謝ってしまうと、要求がさらにエスカレートしていく場合もあるからです。もちろん、謝らないということは対応しないということではありませんので、責任者などと相談し、きちんと対応することが重要です。

クレーマーに何回か対応していると、クレームの発生や対応に恐怖を感じてしまうこともあるかもしれませんが、怖がることもかえってストレスになってしまいます。クレーム対応も正しく行えばそうそうトラブルに発展することはありませんし、何よりお客さんの大半はクレーマーではありません。「悪いことをしたら謝る」という基本さえおさえていれば、まず対応を間違うことはないでしょう。

接客業のストレス対処法③:休日はしっかり休む

接客業はただでさえ休日が少ない業種です。休みが取れたら、仕事のことはすっきり忘れて自分の好きなことや、前からやりたかったことを存分に楽しみましょう。もちろん、家で心ゆくまでだらだらするのも立派な休息です。ショッピング・食べ歩き・スポーツ・映画など、やることはなんでも構いません。大切なのは、自分がやりたいと思ったことを心のままにやることです。

また、あえて誰とも合わない休日にするというのも良い方法です。接客業の人は、同僚はもちろん普段から大量の初対面の人とコミュニケーションをとっていますので、「コミュニケーション疲れ」があるかもしれません。人と会うのが億劫だと感じる場合は、試しに誰とも合わない日を1日作ってみると良いでしょう。

時にはノルマや売上目標に届かない、人手不足だから休日に関係なく働かなくてはならないなどの理由で休日も出勤しなくてはならないこともあるかもしれません。しかし、仕事は誰かが代わりをできますが、自分自身の心や身体の代わりはありませんから、心身が辛いときは休日をしっかりとりましょう。

また、2019年に労働基準法が改正され、年5回の有給休暇取得が義務化されました。ですから、有給休暇を満足に取らせてくれない企業は法律違反をしていることになります。業種や業態、正社員やパートタイマーなどの区別なく、一定の要件さえ満たせば年次有給休暇を取得する権利がありますので、しっかり有給を消化しましょう。

接客業のストレス対処法④:気分転換の方法を見つけておく

仕事でストレスを感じたとき、すぐに解消できるよう自分に合ったリフレッシュ方法を見つけておくのも良いでしょう。お気に入りのお菓子を食べたり、大きく深呼吸したりと、自分なりの方法を持っておくと気持ちを落ち着かせやすいです。リフレッシュの暇もなく仕事に追われてしまうと気持ちが安定しませんので、少しでも自分の時間を作るようにしましょう。

また、同僚や上司でも、普段から付き合いのある友人でも構いませんので、自分が置かれている状況を相談できる相手を作っておくことも重要です。自分が感じていることを話すだけでもストレスは発散されますので、気兼ねなく相談できる相手を作っておきましょう。同僚や上司なら、同じ接客業ということで何かしらの解決策を持っていることもあります。普段から些細なことでも会話のついでに話しておくと、いざというときに相談しやすいでしょう。

逆に、同僚や上司が原因でストレスを感じてしまうときは、お客さんに対する割り切りと同じように、ある程度は「ああいう人だから」「また同じことを言って」というように、自分の中で気持ちの切り替えをしてしまうのがおすすめです。言われたことを鵜呑みにして考えすぎるよりも、さらっと受け流してしまうと人間関係でのストレスが溜まりにくいでしょう。

接客業のストレス対処法⑤:ノルマや売り上げに振り回されすぎない

ノルマや売上目標は、言ってしまえば会社都合のものであり、現場で働く人にそれほど大きな影響をもたらすものではありません。ノルマを達成すれば評価や給与に多少の良い影響があるかもしれませんが、それは心身を壊してまで達成しなくてはならないものではないのです。あくまでも自分の心と身体を第一に考えた上で、余裕があればノルマや売り上げのことも考える、程度に構えておけば良いでしょう。

おわりに:接客業のストレスに対処するには、割り切りと適度な休息が最優先事項

接客業で溜まりやすいストレスは、お客さんや同僚・上司など人間関係のストレスはもちろん、休日や休息の時間が短くなりやすいということも挙げられます。人間関係に対してはある程度割り切ることや、休日はしっかり休むことを心がけましょう。

時には流れ作業に徹したり、自分なりの気分転換・リフレッシュ方法を見つけておいたりするのも大切なことです。ノルマや売り上げに振り回されすぎず、自分の心身を大切にしましょう。

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