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色の癒し効果をうまく使いこなすためのコツとは?

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癒し
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癒し効果を得るためにはさまざまな方法があり、好きな音楽を聴いたり寝心地の良い布団やクッションを触ったりすると癒されることは容易に想像がつくでしょう。さらに、毎日見ている「色」にも癒し効果があることをご存知でしょうか。

色で癒しを得るためには、まずその心理効果について知らなくてはなりません。今回は、色の持つ心理効果を中心に、癒し効果を使いこなす方法をご紹介します。

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色が持つ心理的な効果って?

色の持つ心理的な効果は、近年の研究によって科学的にも明らかにされつつあります。色からもののイメージを連想したり、人の気分を変えたり、状況によっては健康面に影響することもあります。まずは、大まかな区分から連想されるイメージや効果について見ていきましょう。

寒色・暖色
寒さや冷たさを感じさせる色を「寒色」、暖かさを感じさせる色を「暖色」と呼ぶ
寒色は主に青・青緑・青紫など、暖色は主に赤・橙・黄色など
どちらにも該当しない黄緑・緑・紫などは「中性色」と呼ばれる
軽い色・重い色
明度が高く、明るい色は軽く感じ、明度が低く、暗い色は重く感じる
最も軽い色は白、最も重い色は黒
興奮色・沈静色
暖色系で彩度が高い色(鮮やかな赤、黄色など)は、興奮感を与える
寒色系で彩度が低い色(暗い水色、紺色など)は、心を落ち着かせる
柔らかい色・堅い色
暖色系で明度が高く、彩度が低い(パステルカラーのオレンジやピンクなど)は、柔らかく見える
寒色系で明度が低く、彩度が高い色(くすんだ青緑、青など)は、堅く見える
進出色・後退色
迫ってくるように見える色を進出色、遠くにあるように見える色を後退色と呼ぶ
暖色系の色や明るい色が進出色、寒色系の色や暗い色が後退色になる傾向がある
膨張色・収縮色
同じ大きさでも大きく見える色を膨張色、小さく見える色を収縮色と呼ぶ
大きく見える「膨張色」は迫ってくるように感じるため進出色とほぼ同じで、収縮色は後退色とほぼ同じになる

例えば、スマートフォンのブルーライトカットアプリやナイトモードでは、青い光を少なく使って表示するため、青の含まれにくい暖色系の色を使った画面表示を行います。そのため、設定で「色温度」という表現を見たことがある人も多いのではないでしょうか。赤やオレンジなどは色温度が高い(暖かい色)、青や水色などは色温度が低い(寒い色)という書き方です。

また、寝具などにいわゆる「パステルカラー」と呼ばれる明度が高く、彩度が低めの色が使われるのは、興奮を抑えてふんわりと軽く柔らかいイメージを作るためだと考えられます。シーツには寒色系で彩度が低い色が使われることもよくありますが、これは沈静色の心を落ち着かせる効果を狙ったものでしょう。

他にも、それぞれの色が持つイメージもあります。以下は一例ですが、これをデザインやカラーリングに取り入れることで、イメージや情報を正しく伝えられる可能性が高まります。

良いイメージ 悪いイメージ
純粋、清潔、神聖、正義 空虚、無
グレー 落ち着き、大人、真面目 抑うつ、迷い、不信
高級感、重厚感、威厳 恐怖、絶望、不吉、悪、死
情熱、活力、興奮、高揚 怒り、暴力、警戒
喜び、活発、陽気、明るい、暖かい
黄色 愉快、元気、警戒、希望、無邪気 注意、注目
安らぎ、癒し、調和、安定、若々しい、健康、優しい
知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感 悲哀、冷たい、孤独
上品、優雅、妖艶、神秘、高貴 不安
ピンク 可愛い、幸福、愛情

例えば、警戒を示す注意書きの看板などで赤や黄色が使われるのは、赤の持つ警戒のイメージや黄色の持つ注意のイメージを利用していると考えられます。また、死神や悪魔などが描かれるとき、たいていは黒をベースにした配色が使われるのは、黒の持つ恐怖や不吉、悪、死などの悪いイメージが関係しているのでしょう。

一方、精神疾患の治療に使われる「認知行動療法」では、暖色系のイメージを使って暖かさや活力、元気などを取り戻そうとする訓練もあります。緑から安らぎや癒し、調和、安定といった穏やかで安らげる印象を受けるのは、山や森などで植物から受ける癒し効果のイメージがあるからではないでしょうか。

このように、色には明度や彩度、色温度などといった大きな分類のほか、それぞれの色が持つイメージの特徴もあります。普段、私たちは意識していなくても、さまざまな場所に使われている、あるいは動植物が持っている色から心理的な影響を受けていると言えるでしょう。

関連記事:自然が持つ癒し効果って?どんなところに行けばいいの?

色の心理効果はどういう使われ方をしているの?

では、それぞれの色が持つ心理効果は、具体的にどのような使われ方をしているのでしょうか。

無彩色(白・グレー・黒)
白は汚れのない清潔なイメージ、明るいイメージに使われやすい
清潔感からブライダル関係や医療関係、明るさから住宅の壁など(光を反射して実際に明るくなる)に使われることが多い
黒は高級感や重厚なイメージの表現として、テレビやオーディオなどに使われる
恐怖や悪のイメージからは、ホラー映画のクライマックスや悪役の存在、影のある存在を表現するのに効果的
グレーは、落ち着いた大人や洗練されたイメージにつながる
グレースーツなどビジネスシーンや、住宅やオフィスなどの空間で活用される
無彩色は彩度のある色を強調する効果もあることから、いずれもベースカラーとして使われることも多い
情熱的で活力を感じさせるため、行動を促す効果があり、店頭のサインやPOP、パッケージなどによく使われる
お祭りなどのエネルギッシュなイベント、リーダーの象徴(テレビの戦隊ものなど)にも
お祝い事に使われる紅白なども、赤をポジティブな意味で使っている
ネガティブな意味では怒り・暴力・警告といったイメージにも使われる
パトカーのサイレン、消防車など緊急を知らせるもの、停止や禁止を警告する標識や看板など
橙(オレンジ)
喜び、陽気、暖かいなどの印象から、温もりや家族の温かみを表現する住宅関係に使われることが多い
楽しい雰囲気もあるため、陽気なイベントなどにも使われる
黄色
愉快、元気、軽快、希望、無邪気などのイメージや、光の色を表すときにも使われることから、明るく楽しい印象をもたせたいときに効果的
注意を促したり、注目を集めたりする効果もあるため、道路標識や看板にも
安らぎ、癒し、穏やかといった印象を与えることから、リラックスの空間やグッズに効果的
自然のイメージでもあるため、健康的な印象を喚起することから、健康食品や環境対応商品(エコグッズ)などにも多く使われる
緑が持つ安心・安全の印象から、非常口のサインにも使われている
知的、落ち着き、信頼感、誠実などの印象から、企業のコーポレートカラーとして使われることが多い
空・海・水などを連想させるため、爽快感を演出するにも良い
ネガティブな意味では、悲しい・冷たいといったイメージにもなり、気分を落ち込ませてしまうことも
昔から高位の貴族などが身につける色とされていた紫は、上品さや神秘的な印象を与える
敷居の高さや特別感をイメージさせるほか、優雅さや妖艶な大人の女性を連想させることも
一方で、不安感を感じさせる色でもあるため、使い方に注意が必要
ピンク
可愛らしさを連想させるため、女性や赤ちゃんのイメージが強い
幸福感や愛情といった印象を喚起させるため、贈り物の包装紙やリボンに使われることも多い

このように、色のイメージを衣装や広告に利用したり、映画やアニメなどのシーンに使ったり、企業のロゴやコーポレートカラーに使ったりすることで、見る人に情報を伝えやすくなったり、見る人の印象が変わったりします。道路標識に赤や黄色が多いのも、運転している人の注意を引く必要があるからです。

一方、色にはポジティブなイメージだけではなく、ネガティブなイメージもあります。例えば、知的や落ち着きのイメージを持つ青は、反面、冷たさや悲しみを感じさせてしまうこともあります。活気が重要なお祭りなどのイベント、お祝いごとなどではあまり使われない色と言って良いでしょう。

色が持つイメージでポジティブな心へ導ける?

上記のような色のイメージとも関連が深いですが、色の持つ心理的な効果には以下のようなものがあります。

森林や植物など、自然のイメージが強い
心を落ち着かせ、穏やかで安定した気持ちにしてくれるヒーリング効果
神秘的でミステリアスな感じから、高貴さや優雅さを感じさせる
ラベンダーの持つ香りのイメージから、癒しを感じる人もいる
空や水の色のイメージから、冷静さを感じる効果がある
新しいことに挑戦したり、自由な発想をしたり、クリエイティブな創造をしたりするのに役立つ
火や朝日、夕日など、情熱やバイタリティを示す色
エネルギッシュなイメージも強く、決断力や行動力を上げたいときに
ピンク
女性、愛情、優しさ、美しさ、幸福感などのイメージ
ふんわりとした柔らかさの表現に使われることが多い
橙(オレンジ)
太陽のイメージや、交流、楽しみなどが連想されることも
温かく安心感を与えてくれる色なので、大勢が集まる場所へ行く時に小物で身につけておくなどがおすすめ
茶色
土や木の幹などのイメージであることから、どっしりとした印象
温かみや落ち着いた感じを受け、安心感を得られる
ビタミンカラーとも呼ばれ、元気で明るいイメージ
自立や希望などにつながる印象があり、アイデンティティや知識欲にも
フレンドリーで、誰とでも仲良くなれる陽気さを感じられる
収穫や豊穣のイメージがあり、貴金属から光沢を持つ豊かさの印象もある
何かを達成したいときに身に着けたり、イメージしたりすると良い
水、光、純粋などのイメージだが、意志の強さを感じることも
何色にも染まれるが、全てをクリアにする真逆の性質も併せ持つ
心の浄化などの作用もあるとされている
灰色
落ち着き、忍耐強さ、クールなどのイメージ
ベースカラーとして使われることの多い灰色は、苛立ちや疲れなどのストレスを和らげてくれる
無彩色でなにものにも染まらない黒は、強い意志を感じさせる
完璧主義、独立心、カリスマ性など、自分の信念や決意を強めたいときに

しかし、前章でもご紹介したように、色のイメージにはネガティブなものとポジティブなものがあり、私たちは普段これらを意識しているわけではなく、色から受けるイメージを無意識に脳内に取り込んでいます。ポジティブな心理的効果を意識的に取り入れたい場合は、ネガティブなイメージを持つ色(特に、灰色や黒などの無彩色、寒色系など)の使い方に少し注意しましょう

関連記事:壁紙DIYで「癒し空間」を作ろう!どんな色・柄を選べばいいの?

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色の癒し効果を日常生活に取り入れる方法は?

普段、何気なく接している色でも「この色がいいな」と思うとき、自然とカラーセラピーのような効果を持つことにつながっていく可能性があります。例えば「緑があると気持ちが和むので、部屋に観葉植物を置いた」「気持ちが沈んでいたので、元気になろうと明るい色の服を着た」というように、無意識に色の持つ心理効果を利用していることはよくあります。

他にも、日常生活の中でより効果的に色の持つ癒し効果を取り入れるためには、以下のようなポイントをおさえるのがおすすめです。

インテリア
壁紙・ソファー・ベッドカバー・カーペット・カーテンの色などを変える
色の持つ効果に合わせてインテリアを選ぶと、視覚的に取り込む色の量が増える
観葉植物や花、絵を飾ったり、テーブルクロスなど気分によって変えられるものを使ったりするのもおすすめ
ファッション
服や小物、靴など、身につけるもので心理的効果を狙う方法も
気持ちを穏やかにしてくれる緑、エネルギッシュな赤など
直接身につけるファッションは、見る機会も多く気持ちにも反映されやすい
メイク
アイシャドウやチークの色などを工夫することで、手軽に生活に色の心理的効果を取り入れられる
気分や目的によってメイクの色を変えたり、心理的効果を狙ったりしやすい
食事
食べる前に目で楽しむのも食事のうちと言える
スープ、色つきのパスタなど、色を意識してメニューを組み立ててみよう

これまでインテリアやファッション、メイクなどで色の効果を意識していなかった人は、ぜひ欲しい効果の色を取り入れてみてはいかがでしょうか。また、カラフルな食卓は見ていて楽しくなりますが、華やかさだけでなくそこに心理的効果を取り入れてみると、より癒しなどの良い効果を得られるかもしれません。

関連記事:癒される空間の作り方 ― どんなインテリア・雑貨を選べばいい?

おわりに:色の癒し効果を上手く使うために、日常生活に取り入れてみよう

色がもたらす心理的な効果やイメージは、無意識のうちにさまざまな場所で私たちの心に働きかけています。例えば、道路標識や看板などに赤や黄色が使われやすいのは、注意を引くためだと考えられます。

このような色の心理的効果を日常生活に上手く取り入れれば、ポジティブな心へ導くことや、癒しが得られるかもしれません。これまであまり色の心理的な効果を意識していなかった人は、ぜひ少し心がけてみてはいかがでしょうか。

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